換気扇の掃除

2022/07/15
 先日、実家に顔を出した時、母親に換気扇フィルターの交換をたのまれた。ついでに換気扇のまわりも、これで拭いてほしいと、パッケージから取り出した湿り気のあるシートを渡された。換気扇や台所のこびりついた油汚れを落とすのは大変である。ちょっと面倒くささを感じつつ換気扇を拭いてみると、思いのほかあっさりと油汚れが拭き取れた。
 換気扇の掃除といえば、ファンを取り外し、食器用の中性洗剤を使って洗うものと思っていた。換気扇の枠は、中性洗剤を浸したキッチンペーパーを使って拭き取っていた。中性洗剤なら油を溶かすだろうと思うのだが、すぐにはきれいにならない。ところが台所用のクリーニング・シートで拭くと簡単に油汚れが拭きとれたので驚いた。もっとも、クリーニング・シートを当たり前に使っている人は多いことと思うが。
 やらなければいけない、やった方がいいと思いつつ、つい後回しにしてしまう事柄がある。机の上の整理、庭木の剪定、もっと重大なことなのに進まないのは家具の耐震対策だったり、災害時への備えなど。対応すべき課題が放置されている状況は自治体や国レベルでも同じである。各地で増加する放置された空き家、山積みされた不法投棄、災害対応、パンデミックへの備えなど。それが時として大問題を引き起こす。        
 換気扇の油汚れが簡単に拭き取れた感触を得て、長らくほったらかしにしていた自宅の換気扇も掃除してみたくなった。早速、同様のクリーニング・シートを買い求め、換気扇はもとよりガスレンジ、台所の壁面までも一気に掃除してしまった。
 課題に取り組むためには、やろうとする意志と心の中で気合をかけること。そして、適切な手段を選択することが重要だ。油汚れ掃除に効果を発揮するクリーニング・シートという適切な手段を用いたこと。最終ゴールであるきれいなキッチンをイメージしつつ、油汚れを拭きとるごとにゴールに近づいていくことが実感できたことがよかった。長年放置していた大問題は1時間もかからないうちに解決した。すっきり、大満足であった。