全米女子オープンゴルフ
笹生優花選手、全米女子オープンゴルフ優勝おめでとうございます! 笹生は2021年大会でも優勝しており、2度目のメジャー優勝。22歳11か月13日での全米女子オープンゴルフ2勝目は最年少記録だという。すばらしい。
そして渋野日向子が準優勝。日本選手によるワンツーフィニッシュである。2019年の全英女子オープンゴルフ優勝以来不調に苦しんでいた渋野の復活もうれしいニュースだ。
笹生のドライバー平均飛距離は280ヤード、第4ラウンドは295ヤードだったそうだ。最終ラウンドで一層飛ばしている。ショットの動画を見ればその力強さを感じる。多くのギャラリーの前で、しかも優勝争いしている最終局面でのフルスイングである。年齢22歳の女性の技なのかと驚かずにはいられない。これがプロか。仲間3人が見守るだけのラウンドで、ダフリ、チョロを連発するオヤジゴルフとは訳が違う。
笹生はほとんど表情を変えない。常に落ち着ているように見える。その裏には強い意志と、練習があるからこそであろう。8歳でゴルフに興味を持ち、以来父親と二人三脚で「巨人の星」の星飛雄馬のごとくゴルフに取り組んできたという。
さらに将来に世界の舞台で活躍する時のことを考えて英語の勉強にも取り組んできた。思い描いたとおりのメジャー大会優勝。優勝インタビューでは、フィリピンの選手として参加した2021年の優勝は母への恩返し、日本国籍選択後の今回の優勝は父への恩返し、と英語でスピーチした。英語でのスピーチもまた日本選手のお手本である。
今大会では、笹生優花、渋野日向子の他に、古江彩佳、竹田麗央、小祝さくら、が10位以内に入るという大活躍であった。この世代の選手たちは、宮里藍の活躍にあこがれてゴルフを始めたという。一人の選手の活躍が次の世代の選手を生み出し、若い選手たちの切磋琢磨、それにつれて国内試合のコース設定も難しくなってきているらしい。まさに好循環が回ってきた。
日本人選手の活躍は見ている者に喜びと、活力を与えてくれる。パリオリンピックでの活躍にも期待がかかる。応援したい。
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