庭の水たまり
9月も後半に入り、ようやく涼しさが感じられるようになってきた。今年の夏は暑かった。そして、しばしばゲリラ豪雨に見舞われた。どこからともなく厚い雲がやってきて、急に激しい雨が降り出す。土砂降りになると、庭の一画が水浸しになるのが以前から気になっていた。
雨が止み、待っていればそのうちに土に吸収されるのだが、雨が降っている最中に水たまりになっているのもよろしくない。2m程先に雨水桝がある。雨水桝のへりが地面よりも低ければ水が流れ込み何の問題もないのだが、へりが高くて水が流れ込まない。どうにか水が流れ込むようにしたい。
雨水桝の上部の一部を土面まで削り、上部から雨水が流れ込むようにすることが考えられる。しかし、雨水桝が欠けたようになり見栄えが悪くなりそうだ。止めることにした。
ホームセンターに行き、雨水桝を確認したところ、底がないことが分かった。雨水桝の外側の土を底の深さまで掘り、砂利を入れておけば底から雨水桝に水が染み出ていくであろうと考えた。しかし、庭の雨水桝の底を確認すると、なんとセメントで固められていた。ということで、このアプローチも駄目だ。
雨水桝の側面に穴を空けるしかないか。工具箱に古い十字ドライバーを見つけた。これなら壊れてもいいやと、雨水桝の側面に当てて金鎚で叩いた。びくともしない。ほんの少し欠ける程度だ。とても穴があくようには思えない。何回も力を入れて叩いていたらドライバーが微妙に曲がってしまった。思いの外セメントは硬い。
それではということで、ホームセンターで直径4mmのセメント用ドリルの刃を買ってきた。期待を込めて電動ドリルに取り付けて回したが、すぐに穴があくわけではない。5つの穴をあけるのが精一杯だった。こんな穴では大して水は流れ込まないであろう。
またホームセンターに出かけて行った。今度はチスタガネなるものを買ってきた。セメントをはつるための工具だ。これを雨水桝の側面にあてて、金鎚で叩いた。これは威力があった。直径3センチ程の満足できる穴があいた。さすがにそれ用の道具だ。
水が溜まる場所から雨水桝まで水が流れるように、庭に溝を掘り、溝に砂利と砂を入れて土をかぶせた。金鎚で叩く音、ドリルで削る音、近所迷惑をかけたが何とか作業終了である。次の豪雨が来たら効果はいかに。
以上