衆議院選挙2024

10月27日の日曜日に衆議院選挙が行われた。自民党は247議席から191議席に減らし、公明党も32議席から24議席になった。自公合わせて215議席で過半数の233議席を下回った。その一方で、立憲民主党は98議席から148議席に伸ばした。自民党の大敗である。

今回の選挙は、自民党議員による政治資金収支報告書への不記載問題が冷めやらぬさなかでの選挙だった。自民党は、国民が納得できるようなけじめをつけることができなかった。しかも、選挙終盤に一部の非公認候補の党支部に活動費として2000万円を支給していたことが発覚。これでは自民党が勝てるはずがない。

これまでも政治とカネの問題は繰り返されてきた。問題が起こらないように根本的に改善することは当然として、今回の選挙ではほとんど政策についての議論がなかった。これこそ問題ではないのか。どの政党の訴えも表面的な減税とバラマキのように聞こえた。

投票率は53.86%で、前回2021年と比べて2.08ポイントの減少。戦後3番目に低い投票率だったようだ。その中で、政策面から考えて投票した人がどれくらいいたのだろう。選挙民が候補者の本当の姿を知ることは難しい。結局、マスコミで目立つ候補者、マスコミが作り出す雰囲気から投票することになってしまう。マスコミも所詮は無責任、世間を煽り立てるのが本性だ。民主的選挙と言ってもそうならざるを得ないのが現実である。

自民党内では執行部の責任を問い、石破降ろしが始まるであろうとの論調がある。野党連合で首相を目指すとの話もある。選挙後の石破内閣の支持率が32%に急落したとのニュースも流れている。「支持しない」は、「やめろ」とは違うと思うのだが、この先どうなっていくのであろうか。

アメリカ大統領選挙は来週である。大きな嵐が襲ってくる可能性に備えなければならない。南海トラフ巨大地震、首都直下型地震など大災害にも備えなければならない。政治が混乱している余裕はない。この場面でのピッチャー交代はあるのか、交代が吉と出るのか凶と出るのか、国民は固唾をのんで見守るしかない。

以上