50・50

11月22日、大谷翔平が今季ナショナルリーグの最優秀選手MVPに選ばれた。2年連続、3度目の満票選出となった。50-50を達成した時に、ブログ記事を書こうと思ったが、まだまだ達成する記録があると思い、この日を待っていた。

今年も大谷の活躍には驚くばかりである。ヒーローマンガの主人公でさえ、こんなことにはならないだろう。本塁打54本でホームラン王、打点130で打点王だ。三冠王は逃したとはいえ、打率3割1分は2位である。そして、所属するロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを破り、メジャーリーグ(MLB)ワールドシリーズの優勝も果たした。ワールドシリーズ優勝は、大谷の悲願だったらしい。大リーグに移籍してから7年目で達成した。

大谷は、昨年9月に右肘靭帯の修復手術を行ったために、今年は打者に専念せざるを得なかった。ただ、それだけで終わらないところが大谷のすごいところだ。「投」がだめなら「走」だと、走塁の練習を重ねて盗塁の技を磨いた。盗塁59はリーグ2位で、「50本塁打、50盗塁(50-50)」越えは前人未踏の大記録となった。

メジャーリーガーの中にあっても大谷の体格は引けを取らない。いや、それ以上に見える。それでいて表情は穏やかで、茶目っ気もある。人柄も良さそうだ。ドジャースのチームに溶け込むことに気を使ったようだが、すでに馴染み、チームメイトからも信頼されているらしい。大谷の大活躍は日本人として誇らしい。大いに気力を与えてくれる。大谷の活躍を目の当たりにできる時代にいることもありがたいことだ。

あと大谷に望むとすれば、インタビューに英語で受け答えしてもらうことだけだ。これが達成されれば、出来過ぎ以上の出来過ぎだ。きっと大谷はやってくれる。すでにこの方向に向かって進んでいるようだ。ダッグアウトではチームメイトと談笑している。ワールドシリーズ優勝パレードでは英語でスピーチした。その日も近いと思う。これは日本人の英語に対する意識に大きなインパクトを与えることになる。野球少年たちも、野球さえうまければいいのだとは思わなくなるだろう。

昨年は右肘を痛めて手術した。今年のワールドシリーズ第3戦では左肩を痛めて手術した。ケガにはくれぐれも気をつけてほしい。益々の活躍を期待しています。

以上