トランプ大統領就任
2025年1月20日、アメリカ第47代大統領ドナルド・トランプが就任した。選挙戦を通して、” America first. Make America great again.” を唱えた。そして就任演説では、”The golden age of America begins right now.”と宣言した。
就任演説で述べられた主な内容は次のとおりだ。不法移民の停止と排除。石油・ガスを掘りまくる。EV義務化を撤回して自動車産業を守る。米国民を潤すために外国に関税や税金を課す。そのための外国歳入庁を設立する。政府の検閲を停止して言論の自由を取り戻す。世界最強の軍隊を築く。メキシコ湾という名称をアメリカ湾に改める。パナマ運河をアメリカに取り戻す。火星に宇宙飛行士を送る。
良くも悪くも尋常な人間にアメリカ大統領は務まらない。並外れた意欲、胆力、体力がなければ続かない。
2016年の大統領選挙において、当初トランプは泡沫候補と言われていた。そこから大統領になった。2020年の選挙に負けて、4年間のブランクを過ごすことになったが、再び選挙に臨んで今回の返り咲きである。史上2人目の返り咲きの大統領だ。過去250年間のどの大統領よりも多くの試練と挑戦を受け、多くのことを学んだとトランプは言う。
Make America Great Again はレーガン大統領が使ったスローガンだ。トランプは同じスローガンを使い、レーガンを超えるGreatな大統領を目指す。ロシア・ウクライナ戦争の停戦を仲介してノーベル平和賞も狙っていると噂される。意欲は尽きない。
就任演説で、アメリカは世界で最も尊敬され、称賛される国になるであろうと謳った。それでいて職務に就くなり気候変動対策のパリ協定からの離脱、世界保健機関WHOからの離脱の大統領令に署名した。世界との同調など眼中にないようだ。批判を受けようとも、トランプはものともしない。むしろそれを新たなエネルギーにしているようだ。
過激な発言とパフォーマンスが力強さを印象づける。それでもトランプは78歳だ。アメリカ史上最高齢での大統領就任だという。バイデンの年齢が何かと問題にされてきたのに対し、トランプに対する年齢の懸念が聞かれないのが不思議だ。
ペンシルベニアでの演説中に狙撃された。事なきを得たのは、アメリカを再び偉大にするために神によって救われたのだと言う。今後の4年間、トランプは元気でいるだろうか。アメリカは、そして世界はどうなるだろう。更なる試練と挑戦を乗り越えてgolden age を実現できるのか。神のみぞ知る。
以上