ドジャース優勝

ドジャースが2年連続のワールドシリーズ優勝を果たした。ブルージェイズとの決戦の第7戦は手に汗握る総力戦だった。ブルージェイズ優勢の流れにドジャースが耐え忍び、土壇場でひっくり返した劇的な勝利。ドジャースファンは歓喜の渦に包まれた。大谷、山本、佐々木ら日本人選手が大活躍したこともあって、日本でもまるで日本がワールドシリーズに優勝したかのような喜びに沸いた。

ワールドシリーズは、32年ぶりの優勝を目指すブルージェイズと、初めての連覇を目指すドジャースの戦いだった。

第1戦はブルージェイズが先勝。第2戦は山本がポストシーズン2回目の完投でドジャースが勝利。第3戦は大変な試合になった。7回にブルージェイズがリード、その裏に大谷の同点ホームランで追いつくと、そのまま延長戦に入った。両者無得点が続き、18回にフリーマンのホームランでドジャースが劇的に勝利した。大谷は2本のホームランと申告敬遠もあり1試合で9出塁。これはポストシーズンにおける史上最多出塁タイ記録となった。第4戦は大谷の登板で勝利が期待されたが、ゲレーロなどに打たれて敗戦。さすがの大谷でも18回の試合の翌日の登板はきつかろう。第5戦もブルージェイズが勝利して優勝に王手をかけた。負けられない第6戦は山本が6回を投げて1失点。2点リードの最終回に1死二、三塁のピンチを迎えたが、レフトライナーをヘルナンデスがジャンプして捕球、2塁へ送球してセカンドランナーアウトの幕切れとなった。

最終第7戦は大谷が先発するも3ランを浴びて終盤までブルージェイズがリード。これまでかと思われた土壇場の9回、ドジャースのロハスがソロホームランを放ち同点に追いつく。9回裏1死一、二塁のピンチから、前日に96球を投げた山本が6番手として異例のマウンドに立った。いきなりカークに死球を与え、1死満塁サヨナラ負けの絶体絶命。バーショのセカンドゴロをロハスが本塁送球で本塁封殺。ビデオ判定となるきわどいプレーであった。続くクレメントの当たりは左中間への大きな当たり。必死に追いかける左翼のヘルナンデスと中堅パヘスが交錯したがパヘスがキャッチ。ピンチを切り抜け延長戦に突入。11回表、ドジャースは二死後、2番スミスが左越えソロホームランで勝ち越した。11回裏、山本が続投。先頭のゲレーロに二塁打を浴び、続くカイナーファレファが送りバントで一死三塁、バーガーは四球でピンチが広がった。それでも続くキルクを遊ゴロ併殺打に仕留めて試合終了。ドジャースが勝った。

痺れるような緊張の場面で異例の再登板となった山本。針の穴を通すような球をよく投げ続けられたものだ。大谷にしろ、山本にしろ、漫然としていて活躍できたわけではなかろう。日々の地味なトレーニングの積み重ねと、課題に取り組む練習の成果だ。山本は2016年オリックスにドラフト4位で入団した選手だ。そこからトレーナー矢田修氏と一緒になって努力してきたという。そして今やワールドシリーズMVPとなった。

佐々木は5月に右肩を痛めて3か月戦線離脱していたが、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズの立役者となった。ポストシーズン9試合に投げて3セーブ。観客からロウキコールが起こる復活を遂げた。

大谷もまた2023年9月に右肘の手術を受けて、昨年は打者に専念、今年は指名打者でありありながら投手としてリハビリの年だった。体力的に厳しい中で、実戦での1イニングリハビリ登板を計画して調整してきた。

彼らの活躍はすばらしい。活躍の裏にある彼らの不断の努力がすばらしい。よし自分も頑張らねばとの思いを喚起してくれる。だがしかし、いつの間にか頑張りの気が抜けてしまうところが嘆かわしい。凡人には続かない。

以上